七つの子の教育学

大学教員による七人の子育てと教育問題についての雑感

一人で幼保一元化

3歳の七郎(仮名、七番目の子)が保育園に通っています。

4月からは幼稚園に入ります。

先日、幼稚園の入園説明会がありました。

いわば、七郎は保育園と幼稚園を行き来して一人で幼保一元化達成です!

親として保育園に通わせながら幼稚園に行くとやはり社会福祉施設と学校の違いを実感します。

保育園は生活の場という側面が強く感じられ、幼稚園は教育の場であることが強く感じられます。言語化することが難しい部分がありますが、設備面、人材面などで違いを感じるのでしょう。これは、どちらが良い、悪いということではなく、まさに福祉と教育の違いという印象です。幼稚園、保育園をそれぞれ一括りに議論するのではなく、個々の幼稚園や保育園によっても異なるのかもしれません。

ただやはり、幼保一元化という問題は長い間議論されてはいるものの一筋縄ではいかないでしょう。これについて考えると、分野は大きく異なりますが日本のバスケットボールにおいて、BJリーグJBLに分かれていたプロリーグをBリーグに統一したストーリーを思い出します。川淵三郎氏という凄腕のリーダーが表れて実現不可能と思われたプロリーグの統一が実現したようなことが起こらない限り幼保一元化は不可能であろうと思います。議論している人々が幼稚園または保育園それぞれの利害関係者ですからいずれか一方にでも忖度せざるを得ないでしょう。

幼稚園と保育園はそもそも目的が異なっているのであるから、バスケットのプロリーグ統一より難しい…。