鹿児島報告の2回目です。
鹿児島に行ったら絶対に訪ねたいと思っていた「知覧特攻平和会館」に行ってきました。鹿児島中央駅からからローカル線に乗って所要時間は約90分です。
電車やバスはそれほどの乗客がいなかったのですが、大変多くの来館者がいらっしゃいました。最近では、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』や、かつては『俺は、君のためにこそ死ににいく』など特攻隊関連の映画が上映されていましたから関心が高い方が多いのかもしれません。
館内は、若き特攻隊員の写真と家族へ宛てた最後の手紙などが展示されていました。
とりわけ多かったのは母親への手紙です。まだ独身の若者が多かったため妻子への手紙ではなかったのでしょう。
大変達筆で品格のある文章であったことに感銘を受けました。ご年輩の女性では涙をこらえられない方が多く見られました。ご自身の息子さんを想像したのかもしれません。
こうした施設に対して批判的に捉える方がいらっしゃいます。特攻隊を美化することは、国のために命をかける行動様式を賛美し、再び日本を戦争に導くというものです。私はこうした意見にこそ批判的です。
なぜ、このような若者たちが命を落とさなければならなかったのか、こうした悲劇を繰り返さないためには我々はどうしていかなければならないのか、それを考えるためにこの施設が重要だと思うのです。
館内には、この施設の目的が掲示されていました。この知覧の地を訪れた方たちが当時の雰囲気を感じ取るために存在意義があるだと。とても共感します。
知覧の空を見上げながら国を守るために命をかけた若者に感謝の意を表しました。
世界では戦乱が絶えませんが、わが国の平和に感謝です。
鹿児島に行ったら是非訪れて欲しい施設です。